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2016.11.24 洗面台の水栓レバーはTOTOとINAXで逆だった

トイレ、洗面所、浴室、キッチンなどでよく見かけるTOTOという文字、恐らく知らない人はいないのではないかというくらい有名ですよね。そのTOTOの本社は北九州市小倉北区にあります。TOTOはもとは東洋陶器という社名でその略としてTOTOとなりました。北九州市という立地は当時では石炭生産量日本一の筑豊炭田に近く、門司港の近くに位置するといった商品発送において都合が良いことから選ばれたそうです。
TOTOといえば同様の商品を出しているメーカーにINAXがありますが、この2社が出している洗面台は水の出し方が違うということで有名でした。一方はレバーを下げて水を出すタイプで、もう一方はレバーを上げて水を出すタイプでした。みなさんも外出中にいつもの癖でレバーを動かしたら「あれ?」っと思ったことがあるのではないでしょうか。
ところが現在ではどちらのメーカーもレバーを上げて水を出す様になっているはずです。何故両者ともにレバーを上げて水を出す仕組みに統一したのでしょうか。それは、阪神・淡路大震災の際に物が落ちてレバーが勝手に下がり、水が出しっぱなしになってしまったという問題から「レバーを上げて出すタイプならば、そういった事故にも対応できる」ということで両者話し合いの結果レバーを上げて水を出すタイプに統一されたようです。
同じような問題に「ゴミ箱の開け方」や、「扉の内開き外開き」「はい、いいえボタンの配置」などがありますが、事故リスクの観点からも、できるだけ規格を統一して欲しいところです。

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